純米酒のバイブル『純米酒を極める』で上原浩氏が紹介されている地酒を支える酒販店に『甲州屋酒店』があり、その店の児玉光久氏は伝説的人物です。高瀬斉氏の漫画にもなっていて読みましたが、氏は既に亡くなられて、店もありません。その児玉氏の精神を受け継いでおられるとして紹介されている店の筆頭が『酒のさけもと』です。上原氏によれば、『人間のうちに入らん・・』ぐらいの唎き酒能力を持つ筈の酒本氏。この特殊能力の持ち主の店が室蘭にあり、【いつもの酒屋】を訳あって、埼玉から室蘭に変更することにしました。すぐこの店の頒布会に登録し(つまり酒本氏の特殊能力によって選び抜かれた酒が毎月届く筈?)、最初に送られてきた酒はやはり『神亀 純米吟醸 搾りたて』(阿波山田錦55%・7号酵母)(と言っても、3か月熟成させているようですが)。酒本氏のコメントによれば≪涼しげでありながら締りのある酸と名刀の切れ味・・・甘味・酸味・辛味・渋味が凝縮され、それぞれがバランスよく溶け込みあい、且つ濃厚なパワーあふれる旨みがある・・・温度は花冷え〜涼冷えがお薦め≫・・・
 結果、ちょっと呑みすぎるぐらい旨かったです。所謂『搾りたて』酒のような華やかな酒じゃなく、米の旨みたっぷりの酒。唎き酒能力はありませんが、体は旨い酒に反応しますので、気がつけば無くなっている酒が旨い。この酒は無くなりそう・・・