旭菊

これは、久留米の酒です。新潟でも秋田でもありません。久留米です。良質のタイヤを作っている事は有名ですが、この地には、杜の蔵と旭菊という、日本を代表するような旨い酒を提供してくれる蔵が二つもあるのです。今回の酒は旭菊。昨年5月に漏電から火災に見舞われ、存亡の危機にに陥った蔵ですが、火災の中、酒造り資料館の冷蔵庫に奇跡的に生き残った酒たちです。

前者は、ちょっと硬い、後者は飲み頃。酒本氏は、この奇跡的に残った酒を更に1年寝かしてブレンドするいという荒技を挙行。私に言わせれば、すっきりして、米の味がしっかりしていて、燗にすればさらにいい・・いつもの好みの酒に捧げる賛辞しか出てきませんが、最高の酒が出来上がりました。
旭菊が旨いのか、その中でも出色の出来の作品を見出してきて、更にブレンドしてしまう酒本氏が凄いのか・・・多分両方でしょうが、こんなに旨い酒が呑める環境に感謝です。