『酒舗板本・いたもと』

 朝、院庄を出発し、中国道浜田道経由で、山口へ向かいます。前日、院庄で調達した備前雄町の備前幻という酒がイマイチだったので、途中、なんとか美味しい地酒を調達しよう考えつつ(普通そんなこと考えながらドライブしないかな・・・)日本海沿いの国道を走っていました。ふと目に飛び込んだ、酒という看板。何か嗅覚が働き、左へ急ハンドル、急遽立ち寄りました。国道沿いの酒屋なので、全く期待せずに入ったのですが・・・・呆然自失・・・・・。店の中央には燗酒用に竹鶴が、その奥に鯉川が、奥播磨が、・・・・・・品揃いが凄すぎる!というか、私の好みの酒ばかり。その後、中央奥の冷蔵庫に目をやると、ひこ孫、秋鹿、るみ子の酒奥播磨、扶桑鶴・・・信じられないほど素敵な品揃い。キラ星の如く並ぶ美酒達。島根県浜田市熱田町709-3 『酒舗板本・いたもと』 恐るべし板本!気がつくと、

     

 神亀さんの、ひこ孫一文字シリーズの『悦』、小笹屋竹鶴生酛 無濾過純米原酒(H16BY)八反錦65% 協会6号 勿論石川達也作、最後に地元島根の桑原酒場の扶桑鶴 純米吟醸 これは、地元の佐香錦の55%精米、協会9号

と、3本握り締めていました。初対面ですが、板本氏に、精一杯の賛辞と謝辞を述べ、店を後にしました。 この美味しい酒を是非、義兄さんに呑ませて上げよう・・・?(優しい義弟の気持ちです)。これで、帰省中の数日間、日本一美味しい日本酒を呑める環境を構築できたので、何故か、心が落ち着きました。
 夜、ひこ孫『悦』と小笹屋竹鶴を頂きました。ひこ孫は、ふくらみのある優しいいつも素敵な味で迎えてくれ、小笹屋は、石川氏の顔のようなガツンとくる腰の強い味でした。若干加水して、ぬる燗でも美味しそうです。明日は、扶桑鶴をぬる燗にしてみます。優しい義弟は、お義兄さんに強引に勧めていますが、チョット腰が引けているようで・・・・・。『そんなことでは駄目です。お義兄さん、これは、日本一美味しい酒なんですよ。また明日も呑みましょうね。』



※風呂上りにタイムと散歩しました。この日本の原風景のような山間の集落と田園の上を爽やかこの上ない風が駆け抜けてゆきます。この時期に、こんなに気持ちいい風が吹くなんて、はるばる500kmの距離を移動した甲斐がありました。本当に気持ちいい。
家の前の田圃の間にある一本の道。この一番のお気に入りの場所で、記念写真。