大辞林によれば、新嘗祭とは 『宮中儀式の一。天皇が新穀を神々に供え、自身も食する。古くは一一月下旬の卯(う)の日、明治六年以降は一一月二三日に行われ、祭日とされた。天皇の即位後初めて行うものを大嘗祭(だいじようさい)という。にいなめさい。』 とあります、日本中の様々な地域において、秋にその年の穀物の収穫に感謝する儀式はあると思いますが、この1500年もの昔から伝統的に行われてきた儀式は、日本の文化そのものの筈。それがGHQによって勤労感謝の日という味気ない名前に変更させられたまま。その後、バカ政治家がハッピーマンデイなどと言って、祭日を移動させるに及んで、もう祭日の意味なんか誰も考えなくなってしまったようです。祝日には日の丸を立てて、今日であれば、新米でも炊いて、その収穫に感謝しつつ、家族で話の一つでもすれば意味のある祭日となるのでしょうが・・・。
何となく、戦前の祭日の呼び名が、マスコミによって、右側に偏った考えとの結びつきを連想させられ、結果として敬遠されていることを悲しく感じます。今日は、新嘗祭。この年収穫された米が来年春、新しい酒となることを祈念しつつ、熱燗で一杯やりましょう。