林威助

 肩関節を構成する要素は複雑です。なかなか理解できませんが・・・

  • 骨:上腕骨・肩甲骨・(鎖骨)
  • 靭帯:烏口肩峰靭帯・烏口鎖骨靭帯・烏口上腕靭帯・関節上腕靭帯
  • 小さな筋:棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋(ローテーターカフ)
  • 大きな筋:三角筋上腕二頭筋など

などで、構成されているようです。

 この肩関節には、骨・軟骨と腱の骨付着部、皮膚の間にあって、運動の摩擦を軽減する滑液胞が8つほどあり、その中のひとつに肩峰下滑液胞があります。この滑液胞の位置を確認します。
肩甲骨の肩峰と烏口突起の間に烏口肩峰靭帯があり、この3要素が烏口肩峰アーチを構成します。このアーチと上腕骨の間に、上側に肩峰下滑液包と下側に腱板(ローテーターカフ)があります。
水泳、野球、テニス、バレーボールのようなoverhead athleteにおいては、その腕を上方に振り上げる動作時において、肩峰下滑液包と下側に腱板(ローテーターカフ)が挟まれることがあるようで、炎症・変性を引き起こすことがあり、肩インピンジメント症候群(shoulder impingement syndrome)と呼ぶそうです。

 話が長くなりましたが、阪神の背番号31は、掛布じゃなく、林威助選手ですが、彼が、昨年夏頃から右肩の違和感に苦しんでいます。スポーツ新聞は、右肩峰下滑液胞炎で、遂に手術と報じています。手術をすると、完全復帰までどの程度時間がかかるのか不明ですが、どうやら来年開幕には間に合わないようです。濱中の二の舞にならない為にも、ここは治療に専念して、完全復活してほしい。新井と4番を争ってほしい。リンちゃん。復活を待ってますよ。