フランスのワインの場合、テロワールと言って、ぶどう畑の気候・地勢・土壌の個性がワインに現れるとされ、あるワインについて調べると、そのぶどう畑についての蘊蓄が長々と述べられています。その点日本酒は、山田錦とか雄町とか五百万石と書かれているだけで、高価な酒の場合でも、東条町山田錦とか阿波山田錦と書いてあるだけです。
 今回呑んだ酒は、東洋美人の「437」。この437というのは、山口県萩市中小川437番地の437。私の家内は、山口のとっても凄い田舎の出身なので、この中小川437あたりがどれくらい凄い田舎なのか少しだけ知っております。2005年3月6日に市町村合併で、萩市+阿武郡川上村+田万川町+むつみ村+須佐町+旭村+福栄村が現在の萩市となりました。だから、田万川や須佐も、今では萩市なんです。この中小川437あたりは、旧田万川町でしょう。何処が萩市やねん・・と突っ込みたくなる山深い場所です。山田錦特A地区の兵庫県三木市加東市は、のどかな田園地帯ですが、まったく異なる地形と気候です。

  • 原料米 437番地の山田錦
  • 精米歩合 50%
  • 日本酒度 +5
  • 酸度 1.5
  • アルコール度 15.8%

 久しぶりに旨い酒に出会いました。香りは控え目で米の旨みが感じられ、キレもいい。冷でも燗でもいけます。正月そうそういい出会いをしました。「371」「611」も楽しみ・・・