長野県北信地区の小布施町に小布施ワイナリーがあります。ここの4代目の曽我彰彦氏は、県内産のヨーロッパ品種にこだわり、ドイツ系品種やシャルドネ、メルロ、カベルネ、ソーヴィニョン・ブランと多種にわたり栽培し、優秀な国産ワインを作られているようなのですが、その余暇を利用して、趣味で日本酒も作られています。何となくその不遜な態度が気に入りませんが・・・・実は非常に真面目なようです。
採算無視？米は自社農場産美山錦。「平山積」杜氏指導による手作業で、極少量のみ生産されています。ビール瓶と同じ栓というのが若干不満ですが・・・今回頂いたのは、協会7号系酵母で醸した純米吟醸。美山錦に拘っておられるようですが、山田錦でも雄町でも美味しかったらいいのです。これは流石に燗する勇気がなく、冷して頂きました。それほど香り強くなく、マスカット系の香りに、米の旨みたっぷりの合格点の酒でありました。
スペックを見ると、曽我農場の美山錦59％精米し、地元小布施の水と協会7号系酵母で醸した、真っ当な蔵にとっては、ごく普通の酒ですが・・・。
