秀鳳 純米吟醸中汲無濾過生原酒

 

本当にこれが最後の冷え込みかと思うと、なんだか嬉しいようなさびしいような・・。やっと長かった冬が終わりそうです。今宵の相手は、山形の酒、秀鳳 純米吟醸中汲無濾過生原酒です。地産地消の一環なのか、最近、その地方独特の酒造好適米が増えているようです。
今回は山形の酒。米は山形オリジナルの出羽燦々。美山錦と華吹雪を交配させて作った米のようです。これを50%精米して、多分山形酵母で醸した『DEWA33』。池田屋さんにしては、吟醸香の強い部類に入りますが、許容範囲内なので、食中酒としても問題なく頂けました。しばらくほったらかして、再度頂く予定です。

 昨日、京都迷宮案内が終わりました。私が見たいと思う非常に数少ないドラマの一つでした。橋爪・北村の絡みが面白く、京都日報の杉浦恭介の記事が好きだったのですが、残念です。子供を見ていて思うのですが、彼ら彼女らと我々は、本当に同じ世界に住んでいるのかと思うほど、何か、違った目線で世の中を眺めているようです。勿論、知識も経験もない彼らは、判断の多くに誤りがあり、また誤った判断に基づく偏った論理の組み立てがあるため、その言わんとすることころを、簡単には肯定しにくいのですが、いつも全面否定していると、大きくしっぺ返しを食らいます。我々がとうに失ってしまった偏見のない判断が正しいことだってあるのです。杉浦恭介の京の散歩道の中には、そんな瑞々しい判断が感じられる・・・・ような演出がありました。最後に流れるケニーGのサキソフォンの音色が心地いい。