何だか、また訃報だ。昭和59年に同期で入局した年齢不詳の先生が亡くなった。かなり年上なのだが、同期なので、呼び方が難しかったのか、何故か『大草はん』と呼んでいた。『君』でも『さん』でも『先生』でもない。当然呼び捨てでもなく、『大草はん』。絶妙な呼び名? もともと結構年上ということもあって、あまり個人的な付き合いはなかったのだが、ジャズが好きで、何度かブルーノート大阪へ行かないかと誘われた事と、ゴルフを始められた後、何度かご一緒したことぐらいかな。『大草はん』は、関大か関学を出て、コンピューター関連の企業に就職して(多分)、その後関西医大に入り直したと聞いている(しかも最初は、2学年上?)。非常に偶然が重なって、入局が同じになったのだ。従って、入局当時、若々しい我々(?)と異なり、既に貫禄十分であった。チョット太めで、怪しげな髭を蓄えていたのが、その傾向を助長していた。入局当時、先輩医師が指導医になってくれるのだが、彼の場合、どちらが指導医か区別がつかない。指導医が先に診察した後、彼が診察すると、先程若い先生に診てもらいました・・・・なんて言われた事もあった。手術が終わって、患者さんが金一封包まれる時も、若々しい我々とは金額も違ってたような・・^^; ただ、よく考えたら我々が20代後半で、彼が30代前半か半ば・・彼も若かった筈なのだが、そんな印象はまったくないのが不思議だ。真面目に、コツコツ頑張るノイヘレンの中にあって、異彩を放っていた。
  最近まで勉強会でも見かけたと思っていたのだが、今年の始め、あるMRの人から最近彼が病気でクリニックも休みがちだと聞かされ、チョット心配していたのだが、まさかこんなに早く訃報が飛び込んでくるとは・・・。謹んでご冥福をお祈りします。まだしばらくは、そちらへは行きたくないので、チョット待っててくださいね。『大草はん』 


※知らなかった・・・享年68だとは・・^^;