サギと釣り師@ワンド サギ師ではありません・・・
8年前、茶髪にサングラスかけたチャラい弁護士が、ボロボロになった大阪の救世主として登場し、大阪(府庁・市役所)をぶっ壊して再構築すると言ってくれた。その未来に大阪を託そうとした府民・市民は多かった筈なのだが、徐々に揚げ足取り専門メディアによって、大阪市利権死守派の思惑通りに彼のイメージは崩されていく。彼は大阪を再構築する為のスタートラインに着く前に、別の敵と戦う必要が出てきた。せめてABCの『ムーブ』があれば別の結果があったのかもしれないが、MBSの『ちちんぷいぷい』やABCの『キャスト』も、『放送法第4条の政治的に公平であること』にバカみたいに忠実であることを装い(若干偏向)、結果何が正しいのかを報道することをやめ、都構想批判・橋下批判も行われるようになる。直前に、関西テレビの『アンカー』が終了してしまった。かろうじて読売の『ten』や『すまたん』だけが、真っ当な報道だった気がする。

 上杉隆氏の意見を待つまでもなく、日本において、記者クラブメディアが公正中立だなんて全く思ってないし、彼らが垂れ流す情報にはいつも眉唾つけて接するようにしていますが、200万人以上が参加する、今回の住民投票において、まだまだテレビ・新聞の影響力は大きいのだろう。夕方にある、ぬるい感じの半分バラエティのようなニュース解説番組の影響力が、お茶の間の中高年に与える影響はかなり大きい気がする。

 都構想の賛否が真っ二つに割れた中で、一般市民は判断の基準を何処に求めたのだろう。殆どの人は分厚い協定書なんか読まない。ただ、両陣営が言っている事は正反対である。皆、賛成・反対をどうして決めたのだろう?特に今回、その都構想反対を決定づけた高齢者の投票行動を決めたのは何だったのか・・。ぬるい感じの番組の中で、公正を装いながら、スピンを聞かせて、ネガティブイメージを植え付けたりはしていなかっただろうか?大阪の未来が悲惨なものになったとすれば、市民の判断材料を正確に分るように伝えなかったメディアの責任は大きい。
自分が判断に迷った時、あまりに複雑な問題で判断できない時には、信用するに値する専門家の意見に耳を傾ける事が多い。分野によって異なるが、今回は、高橋洋一氏・長谷川幸宏氏・辛坊治郎氏など・・決して下品な京大教授Fなどではない。
 
ただただ、議会と仲良くし、ハンコを押すだけの知事・市長なら、仕事は楽ちんだっただろうが、彼は大阪府大阪市の役所のシステムを再構築して、シロアリ退治をするというのだ。シロアリが暴れて、もめるに決っている。命さえ危ないかもしれない。それでも、彼は全てをなげうって突き進んだ。

大阪市民は、彼を失うべきではなかった。救世主は何度も現れない・・・
大阪市民のバカ野郎。