テレビをつけると昔の輪島が映っていました。
24歳でボクシングを始めた輪島。2ヶ月でプロテスト合格、26歳で日本チャンピオン。たまたまテレビで日本チャンピオンになった試合を見ました。遅咲きのチャンピオン。決して鮮やかな勝ち方ではなかった気がする。泥臭く、最後まで粘って逆転したような・・・・。そんな彼が、非常にトリッキーなスタイルで世界を制覇してしまう。ただ、彼の真骨頂は一度負けた相手とのリターンマッチにあった。アルバラード、そして柳済斗。こんな相手に勝てる筈がないといういのが初戦の印象で、リターンマッチでは、全く異なる展開に持っていく輪島。100%判定勝ちなのに、最後まで攻め続ける輪島。チャンプのまま引退せず、ボロボロになるまでリングに立ち続けた輪島・・。その頃何故か(?)、京都の北白川のアパートに閉じこもって浪人生活をしていた私。ストイックな(?)私はテレビを置いてなかったので、輪島の試合が始まると、近所の大銀食堂へ出かけたものです。打たれても打たれても前へ進み、倒れても倒れても立ち上がる輪島。もういいから、そのまま寝ていて欲しい・・そんな記憶とアリスの『チャンピオン』が重なります・・・・・。

※炎の男は音をミュートにして、アリスのチャンピオンの音声は目一杯上げて、同時にお楽しみ下さい。