阪神ファンは、桧山が大好きです。こんなにファンに愛されている選手を他に知りません。理由はよくわかりませんが、彼が出てくると甲子園のムードが一変します。特に彼が代打専門になってから、この傾向は強いようです。彼が4番だった頃、阪神の定位置は6位か5位であり、彼は4番打者だったのか4番目の打者だったのか微妙なポジションにいました。その頃彼は普通の阪神の選手の一人だったと思います。ただ、22年経過して、彼は代打の神様に。こんなにファンに愛されている選手を他に知りません。
 代打桧山のアナウンスと共に甲子園は大歓声に包まれます。まもなく彼の応援歌が流れ、甲子園は一体となって、今や彼の時だけとなったメガホンダンスを踊りながら、『この一打に賭けろ 気合で振りぬけよ 誰もおまえを止められぬ 桧山よ突っ走れ』の大合唱・・かなり異様な雰囲気です。彼を代打の神様にならしめているのは、この異常なまでの甲子園の雰囲気が後押ししていた気がします。