ジャズを聴き始めたのは、1979年頃。当時、キースはソロコンサートで有名だった。緑のジャケットの3枚組ソロのLPを何度聴いただろうか・・・・(10枚組のサンベアは買わなかったけど)。その後、ヤン・ガルバックと組む北欧の少しクールで、伝統的ジャズと一線を画する彼の音楽(My Song with ヤン・ガルバック)に惹かれました。ただ一番好きなのは、ケルン・コンサートかな。
当時大分に、徳丸タイゾウ?なる人物が経営するザドー?という古いジャズ喫茶が残存していて、そこで、キースが好き・・・などと言えば、軽蔑の眼差しで見られたような微かな記憶があります。ビッチェズ・ブリュー以前のマイルスが教典のような世界でしたから、彼は訳のわからん音楽をやる若造・・・って感じでしょうか。でも、その後、キースはどんどんメジャーになっていきました。


キース・ジャレット・トリオ(キース・ジャレットジャック・ディジョネットゲイリー・ピーコック)が、ECMからStandards, Vol. 1をリリースしたのが、ちょうど30年前の83年。ジャズといっても、超独自路線だったキースが、伝統的ジャズの中に戻ってきたと感じました。次元の異なる高いレベルで・・・。あれから何と30年です。完璧な3人のユニットを30年も続けてきたのです。時間の経つのの早いこと・・
そして、昨日、日本最終公演が新しくなったフェスティバルホールでありました。兄と、甥っ子のジャズ・ピアニストと3人で聴きに出かけました。スローな曲からアップテンポの曲まで抜群の完成度。ある意味破綻のない彼らの音楽に若干不満を感じた時もありましたが、昨日は完成度の高さに圧倒され、意外とフレンドリーな雰囲気にもびっくり。でも、もう終わりです・・・・・。最後は客席全体がスタンディングオベーション。何とアンコールは3曲もあり、バイ・バイ・ブラックバードも良かったけど、一番最後の曲も良かったなあ・・・タタタ・タンタン・ターン・タン、タタタ・タンタン・ターン・タン・・・曲名が思い出せない超有名曲。