田中元信氏の作品

6−7年前に偶々購入した『純米酒を極める』を読んで始まった純米酒三昧。それまで、何故米を磨いたらこんなにフルーティーな香りが出るのか不思議で、酒と言えば高価な大吟醸。とりわけ出羽桜が好きでしたが、その後気がつけば、所謂吟醸香がダメになってしまいました。今、冷蔵庫には鷹勇・旭菊・独楽蔵・睡龍・神亀などが並んでいます。香りは控えめで米の旨みたっぷりの素敵な酒ばかり。それでも、古酒だけは苦手で、滅多に手を出しませんでしたが、平成8年に亡くなられた旭菊の田中元信杜氏への一文を読む機会があり、どうしても、この方の酒が欲しくなり、ネットで探してやっと『平成5年BY』の特別純米の古酒を入手しました。私の息子より一つ年下の古酒は、チョット苦手な熟成香があるものの、美味しく頂けました。できれば古酒になる前の作品を呑みたかった・・。