@NHKホール大阪

 

約束の午後5時を5分ほど過ぎた時、白髪のボンバーヘッドともじゃもじゃ髭に黒いサングラス、カリビアン風の真っ赤な服を着たロリンズが80歳の老人らしい足取りで出てきました。ヨチヨチと・・・。腰はまがってませんが、膝は悪そうです。怪しげだけど陽気な爺さん・・て感じ(失礼・・)。可愛い・・・それが、テナーを吹いた瞬間、ジャズ・ジャイアントに変貌。心地よいカリプソ風のリズムにのって、あの、いつもの強烈なブロウがさく裂し、延々と続きます。テナーを少ししゃくりながら、歩くような感じでリズムと取りつつブロウが続きます。30年前と何も変わっていない・・・(少し変わっただけ?)。2曲目の『In a Sentimental Mood』が始まった瞬間、鳥肌が立ち、涙腺が緩んでしまいました。でも、この為に来たともいえる・・。その後も、延々心地よいテナーのブロウは続きます。万難を排して会いに来て良かった。2時間弱のノンストップ演奏。至福のひとときが終わろうとしたとき、80歳の老体に悪いなあと思いつつも総立ちでアンコール。そして、ロリンズのチョイスしてくれた最後の曲は、『St. Thomas』。もう何と言っていいかわからないぐらい嬉しい・・。ありがとうソニー・・もう会えない?でも、前回と違って、ラストコンサートと書いてない・・

 余韻を残したまま、居酒屋へ(日本一の・・?)