昨日の藤川のストレートは、06年夏に藤川が見せてくれた伝説のストレートを少し思い出します。わかっていて打てない150km。クルーンの160kmはバットに当たっても、藤川の150kmは当たらない伝説。
 そしてオールスターと言えば、江夏を思い出します。完全数28を背負った、あの江夏です。67年に大阪学院高校からドラ1で阪神入り。いきなりスポーツ紙 1面に踊る江夏の名、きっと凄い奴が入っていたのだと思いました。いきなり大活躍で、67年はカーブも投げられないのに225三振奪って12勝。
そして、あの68年です。カーブの投げ方も覚え、コントロールも良くなり、もう誰も江夏を止められない。記録に残る三振は王からと決めていたようで、354 個目を王から奪い、結局401奪三振で25勝。最多勝最多奪三振ベストナイン沢村賞。この68年の江夏のストレートこそ伝説のストレート。ハイビジョンで見てみたいです。
 江夏と言えば71年のオールスターが伝説になっています。3回しか投げられないオールスター戦ルールで全打者から三振を奪ったのです。ただ、その前の年、70年7月19日の大阪球場

  • 【1回裏】長池三振、池辺三安、張本三振、野村左2、大杉三振
  • 【2回裏】富田四球、山崎左安、大下補邪、有藤三振、長池三振
  • 【3回裏】池辺三振、張本三振、野村三振

9個のアウトのうち、8個が三振なんです。

 伝説の71年7月17日西宮球場では、

  • 【1回裏】有藤(ロッテ)、基(西鉄)、長池(阪急)
  • 【2回裏】江藤(ロッテ)、土井(近鉄)、東田(西鉄
  • 【3回裏】坂本(阪急)、岡村(阪急)、加藤(阪急)

全員三振。これもハイビジョンで見てみたい・・

68 年に高卒ルーキーでデビューして数年で、日本一の大投手と呼ばれていたのです。逸話もたっぷりあり、68年353個目の三振を王から奪った後、新記録の354個目を再び王から奪う為、その間三振を奪わずに王まで回す離れ業?とか、71年のオールスターでファールフライを田渕に取るなと叫んだとか・・・。「江夏の21球」以外にも伝説の投手にふさわしい話はいくらでもあるようです。江夏豊物語。そんな高画質のドキュメンタリー映画ありませんか?