軽量の赤星にとって、頚椎に抱えた爆弾は、引退を決意させるに十分重症だったようです。中心性脊髄損傷と言うと何だか非常に重症のようですが、程度は色々あるようで、格闘技系スポーツ選手に見られる状態ですが、必ずしも引退に追い込まれるとは限らないようです。ただ、彼の持ち味の盗塁にしてもダイビングキャッチにしても、格闘技系の要素が高く、昨年彼がダイビングキャッチ後動けなくなったシーンを思い出せば、ドクターストップもやむを得ないのでしょう。その部分を除けば、十分に活躍できる体なので、まだまだ若い彼には苦渋の選択だったと思います。9年間の現役は短いかもしれませんが、170cm66kgの体では、これが精いっぱいだったのかもしれません。我々阪神ファンは、あなたの出現によって、それまでの相撲部屋阪神にはなかった機動力野球を十分楽しませていただきました。お疲れ様でした。