冷静な議論がなされるべき

 アメリカ(GHQ)の戦後政策の成功により、少しでもT氏のような意見を述べれば、『いつか来た道』『軍靴の響き』『軍国主義の復活』などと騒ぎ立てられます。これは政治的意図を持った近隣諸国ならわかるのですが、大マスコミ、一般大衆までが声を揃えて同じように大騒ぎ。これは、ひとえにGHQの戦後教育のお陰。ここまで成功すると、改めて、教育の大切さを感じさせられます。
 流石に、T氏は、その立場上、若干の問題はあったのかもしれませんが・・・。戦後生まれの私は、学校でも、大学でも、どこでも近現代史は学ぶ機会はありませんでした。(何故か、駿台予備校ササキ先生は、少し教えてくれましたが・・・・)我々日本人全員は、一度江藤淳氏の『閉ざされた言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)』を読んでから、戦後の呪縛を取り除いた上で、もう一度、近現代史について、冷静な目で歴史的検証を加えなければ、この国は独立国家とは言えない。そろそろ議論をすることそのものが、軍国主義の復活だと騒ぐのをやめてくれないかなあ・・・

 自衛隊のような場所に長らくいれば、正しい近現代史を知りたくなるのは当然でしょう。彼は、GHQが押しつけた、歪曲されている可能性の高いものを検証していただけ?当然行うべき課題だったのでは。T氏がこれでは北朝鮮と同じだと言いましたが・・・納得です。昭和26年に独立したと思っていましたが、まだ我々は植民地のままなのかもしれません。