恩師宅

 昭和48年(1973)から3年間、高校で担任をしていただいた恩師の家へ伺いました。あれから35年。恐ろしい事です。時の流れの早さを改めて感じさせられます。
 日本が世界のトップに君臨していた時代のトップレベルの器械体操選手であり、国体のスキーコーチであり、独学で覚えたテニスで高校のテニス部から日本のトップレベルの選手を生み出したスーパースターでもありました。16歳の少年には、鬼のように見えたF先生も、次第に角がとれ、温和なお爺ちゃんとなりつつありますが、若き日の片鱗が見えると、やはり「ビクッ」とします。
 高校時代から、途中、数年の空白期間があるものの、某電機メーカー勤務のK氏、高校教師のW氏と私の3名は、30年以上お世話になっているので、若干遅すぎるのですが、昨年から、正月は、奥様にも恩返しのつもりで、料理の準備をしていくことにしました。昨年は、石川県宮本酒造の美酒なべのだしを使った鍋をしたのですが、K氏からクレームが入ったので、今回はてっちりにしました。めった買わない天然フグと白子を用意し、これに負けない純米酒も用意して行きました。ただ、この2年で発覚したのは、鬼のようなF先生が実は猫だった・・・猫舌だったのです。アツアツの美味しい状況では全く手を出さず、かなり冷えてからでないと食べれない。これでは、美味しさ半減以下でしょう。誠に申し訳ない。来年から冷たい料理を考えないと・・・
ところで、用意した純米酒ですが、今回も実は秋鹿なのです。
一升瓶は、重すぎる。2種類以上(冷と燗)用意しないといけないので、4合瓶が条件。百貨店の品揃えは好みでないので、駅前第二ビルの山長さんで調達となり、私の好みに合わせ、秋鹿となりました。
ということで、
1、米人心技【純米大吟醸雫酒】:滅多に呑まない高級酒。一応冷用・・・

  • 原料米:山田錦100%、原材料:米・米こうじ
  • アルコール分:16.0度以上17.0度未満
  • 精米歩合:40%
  • 日本酒度:+5、酸度:1.8、アミノ酸度:1.3
  • 酵母:協会9号系自家培養
  • 杜氏名:谷淵 英雄(但馬杜氏

2、槽搾直汲 【純米吟醸生】:辛口の燗用。

  • 原料米:山田錦100%、原材料:米・米こうじ
  • アルコール分:17.0度以上18.0度未満
  • 精米歩合:60%
  • 日本酒度:+9、酸度:2.0、アミノ酸度:1.2
  • 酵母:6号
  • 杜氏名:谷淵 英雄(但馬杜氏

鍋も酒も最高で、恩師は・・・・それほど喜んでいない??来年は、別のメニュー考えます。

追伸:恩師宅訪問の後は、呑み過ぎて、それはそれは悲惨な結果を招いた過去が走馬灯のように頭に浮かびますが、日付が変わる前に帰宅しました。流石に、3名とも大人になったもんです。