最近は、医者になるのも大変なようです。私が医学部を卒業した頃は、何となく父や祖父の跡を継いで、眼科医になると決めていて、眼科の勉強は宇山先生の所(関西医大眼科学教室)でしようと思い、お願いしますと挨拶して終わりだったのだが、今時の医者は、まだ国試のはるか前から、希望の大学病院や研修指定病院に見学に行ったりして、情報収集。その後履歴書や卒業見込証明書や成績などの資料を用意して、初期研修を受ける病院の試験のようなものを受けます。ところが、大都市圏の給料の高めの一般病院は超人気で、理由はわかりませんが、都会の大学病院の評判のいい(学生にとって)所も大人気。その最初の関門の競争率は何倍もあるようで、のんびり構えていたアホ息子は、カルチャーショックを受けたというか、情報収集不足だったと言うべきか、大慌てのようです。一端、最初の関門でつまずくと、次は、検索して空きが残っている病院を個別にトライしていく必要があり、これがまた、小さな病院の1−2名の定員空き枠に10−20名が殺到する騒ぎに。田舎の大学いて、卒業試験の真っ最中に、こんな騒ぎに奔走していたら、卒業試験の方が危なくなるかも。大学には悪いけど、もう2年ほど(だけ?)九州でお世話になったら・・・と思うようになりました。