特に予定のない連休だったので、急遽水仙を見にゆくことに・・・。初めて見に行ったのは、まだ明石海峡に橋がかかる前。フェリーにのって淡路島に渡り、高速道路も完成してなくて、この島のほぼ南の端っこに位置する灘黒岩地区は、本当に遠かった記憶しています。あれから20年以上経ってしまいました。初めて行った時の、水仙の甘い香りが忘れられず、あれから、何度も行きましたが、久しぶりに行くことにしました。20数年前と違って、阪神高速第二神明神戸淡路鳴門自動車道を経由すれば、2時間半ほどでたどり着きます。昼過ぎについたので、観光前に腹ごしらえ。と言っても、この辺りには、本当に何もないのです。お洒落なレストランを探しながら走るも、本当に何もない。ただ、ところどころ昼食があるという小さな手描きの看板が出ている。意を決して、その看板を頼りに、山側へ上がっていくと、古びた・・・本当に古びた民宿が。再度、意を決して、入って行きました。煮魚定食2000円と天ぷら定食1500円のみのメニュー。ドキドキしながら待っていると、刺身の他に、酢の物、和え物、ひじきの小鉢。そしてメバルの煮つけとお吸い物。見かけは悪いが、刺身も小鉢もすべて抜群に旨い。メバルも新鮮で、味付けも最高。熱燗2-3本はいけそう・・見た目で判断してしまう、都会に住む人間が陥る性癖を見事に粉砕してくれる料理民宿でした。名前は、オレンジ荘。恐るべし・・
 肝心の灘黒岩は、まだ満開にはほど遠いですが、相変わらず素敵な場所でした。