菊正宗(雅)が好きだった父の影響で、子供の頃から伏見の酒に偏見があった為?、中書島駅に初めて行きました。下車して少し歩くと、十石舟の乗り場があります。舟の出発まで時間があったので、昼食をとることに。月桂冠大倉記念館の横を通り過ぎて、見つけたのは『月の蔵人』。数量限定のお昼の定食と、月桂冠の利き酒セット(鳳麟・伝匠・・)を。期待してなかったのですが、お昼のなんやら御膳は結構美味しくいただきました。利き酒の味は微妙で、評価できず。その後、ふらふらと十石舟乗り場へ。

この乗り場付近の風情がいい。小さな川の流れは穏やかで、釣り人が数人のんびり糸を垂れています。風もなく日差しは温かい。しかも車の騒音とは無縁の静けさ。高齢者によって運営されている十石舟は、のんびりと濠川を三栖閘門まで滑るように進みますが・・、ここで事件が・・・。
 一旦ここで降りろと言われ、降りると三栖閘門資料館なる小屋へ案内され、そこで、半ば強引に三栖閘門の構造・歴史について説明を聞かされるハメに・・・。しかも、子供だましのおもちゃを見ながら。笑いと怒りをこらえつつ、大人しく説明を聞き、再び迎えの舟にのり、船乗り場へ。これで1000円か。
 淀川が重要な交通機関であった頃、伏見の港は栄えたようで、その船宿の一つがあの寺田屋らしい。舟に乗った後は、その寺田屋を見学。風情があるのかないのか微妙な感じの古い、少し傾いた印象のボロ旅館。刀痕と書いてある柱の減っこんだ部分も説明がなければ、刀痕には絶対見えない・・。最後に、大倉記念館で、一本特別純米を買いました。果たして、始めて買った月桂冠の味は・・