何処に行っても、その近くに美味しい江戸前鮨の店はないのか・・探す作業を行なってしまいます。今回も少し調べて候補にしたのが、『八左エ門』。横浜からJRの各駅停車で東へ2つ目の小さな駅。駅前と言っても、特に何もない。歩道橋で北側に行くと更に何もない。少し歩くと、外壁に蔦の絡まる年季の入った変形のビル。案内も看板も何もない。確かこのビルの3階の筈だが、エレベーターはない。安っぽい郵便受けが並んでいるが、そこにも名前がない。恐る恐る階段を上がると2階に歯科医院の入り口が。更に上に上がろうとすると、階段には落ち葉が舞落ちている。一瞬帰ろうか・・と思いながら勇気をもって3階に上がると、立派な店の玄関が現れました。かなり反則気味のシチュエーション。グーグルで何度も確認したのに、自信を失いかけました。

 ただ、そこまでして行った甲斐のある店でした。7時過ぎに着いたのに、こっちがビールで肴を頂いていると、他のお客さんは、既に干瓢の段階。皆さんスタートは6時頃?気がつくと我々だけになっていたので、恐れていたなかなか鮨が食べれないで酔っ払う事態は回避できました。鮪はなかったですが、好みの赤酢で握った小ぶりの鮨は満足行くレベル。残念なのは、この手の店にありがちなのですが、酒の種類がない。ここも何故か伏見のまつもとのみ。それ以外は十分満足しました。あとで、調べるとミシュランの星をもらっている店のようです。ひっそり身を隠しているような磯山氏をよく見つけたなあ・・。