酒の伝統

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焼酎の後は、スモーキーなシングルモルトウイスキーに嵌っていたのに、純米酒を極めるという本に偶然出会ったのが、平成17年頃。影響を受けやすいおっさんは、急に日本酒を呑みだした。酒販店の影響ですぐに鷹勇に嵌ってしまい、平成9年BYの山廃までさかのぼって、呑んだと書いている。専門家と異なり、酒質の微妙な変化はわからないが、旨くてたまらなかった。この頃一番たくさん呑んだ銘柄かもしれない。数年すると坂本杜氏が引退されるという話を聞き、ちょっと焦って呑んでいたような気もする。少し置いておけば良かったなあ・・・。先日、何故鷹勇の酒質が変化したのか・・・がわかる言葉のやり取りを目にして衝撃を受けた。時が流れと共に、人、人の集まり、組織、会社、そして国。すべてが徐々に変化していくのは避けがたい。いい感じで変化することもあれば、その逆もある。伝統が受け継がれることもあれば、そうでないこともある。あの好みど真ん中だった鷹勇も、その魂を受け継がれる事なく、消えていく運命なのだろう。

 ただ手元にはもったいなくてまだ呑んでいないSAGAの山廃純米大吟醸が1本だけある。この中に伝統が息づいているといいな。この夏休みに確認してみよう。